※注意!!このお話は、白雪姫のパロ小説です。
本場ディ●ニー好きの方は回れ右推
奨………………
昔々とある国に、たいそう仲睦まじいダンヒリー王様とツェリ王妃様がおりました。
しかし、結婚して何年たっても、二人はなかなか子供を授かりませんでした。
「まぁ、こればっかりはしかたない。自然の流れにまかせるしかないな。」
「そうねぇ〜でも、私たちの子供だったら、きっとあなたそっくりのハンサムボーイ
とか、
私そっくりの金髪美少女とかが生まれるでしょうね〜vvv」
ところ
が、二人とも子供を諦めかけていたある日、二人は待望の女の赤ちゃんを授かりました。
彼女は、“”姫と名
付けられ、大切に育てられました。
ところが、姫が生まれてすぐに王
妃様は亡くなってしまいました。
王様は、姫に母親がいないことを不憫に思
い、すぐに新しい妃“アニシナ女王様”と再婚しました。
ところがアニシナ女王様は
大の発明好きで、姫になど目もくれずに、日々、新製品の発明に明け暮れていまし
た。
そんなある日、アニシナ女王様は、新発明の“教えて〜鏡〜さん〜♪
(某世界名作アニメのOPのリズムで)”に、こう尋ねました。
「鏡よ鏡よ
鏡さん!!この世で一番、私の発明品の“もにたあ”にふさわしいのはだぁれ?」
『それは、強力な魔力と多大な根性とを併せ持った、姫です。』
「!!そうで
した!!あの娘には生まれつき、強力な魔力が備わっていたのでしたね!!
これは
好都合、灯台もと暗しとはまさにこのことですね!!ヨザック!!ヨザックはおりません
か!?
今すぐ姫をここに連れていらっしゃい!!」
「はっ。畏まりまし
た。」
しかし、姫に淡い恋
心を抱いていた狩人のヨザックは、アニシナ女王様の命令に逆らい、
姫を裏の
森へと連れ出しました。
「ヨザ?こんな所まで連れてきて、いったい大事な
話って何なの?」
「実は、アニシナ女王様が、姫さんを新しい発明品の“もにたあ”
にしようと企んでんですよ。」
「アニシナお義母様が!?」
「だから後のことは
俺に任せて、姫さんはさっさと逃げて下さいね☆
そんじゃあ、どっかの金持ちの貴
族の屋敷にでも逃げ込んで、たっしゃに暮らして下さいな〜♪」
「は!?ちょっ!?
ヨザ!!」
こうして狩人ヨザックに助けられた姫は、しかたなく森の
奥の方に逃げ込むことにしました。
「ヨザったら、逃がしてくれるのはあり
がたいけど、
お金も何も持ってないのに、これからどうしろって言うのよ………………(嘆)」
悲しみにくれながら姫が歩いていると、小さな小屋にた
どり着きました。
「まぁ、(サイズが)可愛いお家!!」
どうや
ら、そこは七
人の小人たちが住むお家のようです。
「こんにちは〜?誰かいませんか
〜?」
は人がいないことを確認すると、堂々と家に上がり込み、ソ
ファでくつろがせて貰うことにしました。
「何だか疲れたわ。ちょっと休憩
させてもらいましょ。」
当然、しばらくして仕事から帰ってきた小人たち
は、部屋でくつろいでいるを見てびっくり仰天!!
一斉に騒ぎ出しました。
「何だ!?お前は!?住居不法侵入罪だぞ!!あっ!!しかも僕
のマグカップを勝手に使うなぁ!!」
“おこりんぼ”のヴォルフラム。
「おぉぉ!!何と見目麗しい姫君でしょう!!この様な粗末な場所でお目に
かかれるなんて、
このギュンター、身に余る光栄でございます!!(汁)」
“ごきげん”のギュンター。
「どうでもいいけど、とりあえず飯にしない?
俺、お腹へったよ〜(汗)」
“おとぼけ”のユーリ。
「………………………………(私は断じて寝
ぼけてなどいない!!)」
“ねぼすけ(ただ無口なだけ)”のグウェンダ
ル。
「まぁまぁ、みんな落ち着いて。ほら、仲良くしようよ☆ここは大賢者
………………じゃなくて“先生”の僕のいうことを聞いて、ね☆」
“先生”
のムラケン。
「そうね。みんなで仲良くしましょ。私はギーゼラよ。よろし
くね、ふふ☆」
“てれすけ(?)”のギーゼラ。
「いくら人が
足りないからって、なんで私まで………………へっくし!!(花粉症)」
“くしゃみ”のダカスコス。
そんな愉快な小人たちに囲まれて、幸せな生活
を送り始めた姫でしたが、
ある日、とうとうアニシナ女王様に、生きているこ
とがバレてしまいました。
「姫が生きてるですって?なんて、丁度良
いですこと!!
私の新発明の“毒みかん”をさっそく試してみましょう!!」
新製品の“もにたりんぐ”のチャンスだと言って、アニシナ女王様は老婆の
みかん売りに化けて、さっそく小人の家に
やって来ました。
コンコンコン。
「美味しい〜美味しい〜みかん〜はぁ〜いら
んかえぇ〜?」
「あなたはだぁれ?」
姫が扉を開けると、カゴ一
杯のみかんを持った老婆が立っていました。
「私はただの通りすがりのみか
ん売り。美味しい、みかんはいかがですかな?」
「ごめんなさい。ギーゼラに、“み
かんを食べ過ぎたら顔が黄色くなるから、買ってはダメよ”
って言われてるの………………」
「一つだけならどうだい?甘くて美味しいよ?」
「でも、そしたら後
で絶対にユーリに“何でお前一人で食べるわけ!?俺の分も置いといてくれよ〜!!”っ
て怒られるもの。」
「なら、ふたつ買ったらどうだい?大きいのを選んであげる
よ。」
「でも、そしたらグウェンダルに“無駄使いはするなとあれ程言っただろ
う!?”って怒られるもの。」
「………………だったら、安くしとくよ?2個で一つ
の値段にしてあげるよ。」
「でも、そした
ら」
「き〜っ!!もう限界です!!とにかく口を開けなさい!!ほら!!
」
一向に首を縦に降らない姫に痺れを切らしたアニシナ女王様
は、
無理矢理姫の口にみかんを押し込みました。
「あにふるんれ
ふは!?(何するんですか!?)へめへかわはむひへよ(せめて皮は剥いてよ!!汗)………………!?」
みかん(皮ごと)を無理矢理口に入れられた姫は、一瞬にしてその場に崩れてしまいました。
「お〜っほっほっ
ほっほ!!やっぱり私の研究は正しかったようですね!!
では、さっそく城
に帰って、続きを開始しましょう!!」
満足気に高笑いをすると、アニシナ
女王様は姫をその場に残したまま、
さっさと立ち去ってしまいました。
仕事から帰って来た小人たちは、倒れている姫を見つけると、
たいそう驚き、
そし
て嘆き悲しみました。
「………………こんなことになるなら、昨日の
おやつ、分けてやるんだった………………」
「姫、昨今は変な人が多いから、
あれほど家から出るなと言っておいたのに………………」
小人たちは、姫をガラスの棺に寝かせ、最後のお別れをしました。
すると………………
ぱからっぱからっぱからっ!!
そこに、隣の国のコ
ンラート王子が偶然通りかかりました。
「何て美しい姫君なんだ!!どう
か、彼女を私に譲っていただけませんか?」
一目で姫に恋に落ちてし
まったコンラート王子は、そう一生懸命小人たちにお願いしました。
「
なりません!!姫は永久にわたくし共とここにある運命なのです!!
何処の馬の骨
ともわからぬ若造に渡してなるものですか!!」
「あぁ。例え死んでいようと
も、彼女はこの国の王女。そう簡単に渡すわけにはいくまい。」
顔を真っ赤
に怒るギュンターに、珍しくグウ
ェンダルも賛同する。
「でもこの人、王子様なんだろ〜?姫にはぴっ
たりの相手なんじゃないか?」
「バカを言うな!!笑顔のうさんくさい男ほど、信用
できないモノはないんだぞ!?」
ユーリのフォローもむなしく、ヴォルフラ
ムはコンラート王子の痛い所をズバリとついてくる。
「確かに、まだ王子だと決まっ
たわけではないものね。あくまで“自称”王子だもの。
白馬に跨って、カボチャパ
ンツ穿いてたら全員王子様、って考え方はもう古いわよ?」
ギーゼラも、不
満そうな瞳でコンラート王子を睨みつける。
「まいったな。しかたない、か
くなるうえは………………」
コンラート王子はそう言いながら馬から降りる
と、そっと姫の体を抱き起こした。
「無理矢理連れ去らせていただく
としよう♪」
「「「「「「「そんな横暴な!!(焦)」」」」」」」
制
止する小人たちの声も聞かずに、コンラート王子は姫を抱えたまま馬に飛び乗っ
た。
その時だった。
「かはっ!!」
ぽろり。
体を抱えられた衝撃で、姫の喉に詰まっていたみかんの皮が剥がれたのだ。
「けほっ!!ご
ほっ!!あぁ!!苦しかった!!………………って!?誰よあんた!?(汗)」
「俺
は隣の国のコンラート王子です。姫、私と結婚して下さい♪」
「は!?
何がどうなってそうなるわけ!?寝てる間に何があったっていうの!?絶対嫌
よ!!私はここを離れないわよ!!」
「………………そうか。わかった。君がそこま
で言うのなら………………」
「………………王子様………………ごめんなさい………………。」
「俺も一緒にここに住むよ☆」
「「「「「「「「は!?
」」」」」」」」
こうして姫とコンラート王子と7人の小人た
ちは、
森の奥でいつまでも仲良く暮らしたとさ☆めでたしめでたし(強制終了)
ー
あ、あの〜私の出番って、
あれだけですか………………?(ダカスコス)ー
[
あとがき]
やってしまいましたよ白雪姫(;・д・)
お題の鏡をネタで使おうと思っ
た時、
一番に白雪姫が出てきて、
そのまま一気に話が膨らんじゃったんです
(笑)
実は、鏡役はウルリーケだという裏設定があってみたり
(かなりどうでも
良い笑)
あと、最初は普通に毒リンゴだったんですが、
面白くないのでみかんに
してみました。
ぎりぎりまでバナナか迷ったんですけどね(笑)