私、“=”で、本当に良 かったと思うわ!!(真剣)
「前から思ってたんだけ
ど、お前の本名って“=”だろ?“”って、どうやって漢字をあ
てたんだ?」
とユーリが、中庭でお茶を飲みながらくつろいでいる
と、ユーリが何気なくに尋ねた。
「う〜ん………………何となく?赤
ちゃんの命名の本とか読んで、ゴロがいいのとか?」
「………………えらく適当だな
(汗)」
「二人とも、何を話してるんですか?」
二人が芝生に寝そべって
いる所に、訓練帰りのコンラートがやってきた。
「お帰りなさい。今日って
練習試合だったんでしょ?早かったのね。」
「あぁ、俺は今回はほとんど指導に当
たってたから。」
とコンラートが、なんだか熟年夫婦のような会話を
していると、何やら考え事をして
いたユーリが突然口を開いた。
「………………“魂羅斗”………………と
か?」
『は?』
とコンラートは、揃って不思議そうな顔
をした。
「あ、いや、もしコンラートならどうなるかと思ってさ。あははは
はは♪」
ユーリは、少し恥ずかしそうに頭をかく。
「考えるの
は良いけど、もう少しなんとかならないわけ?昔のヤンキーの落書きじゃないんだからさ
〜。」
は呆れてため息をつく。
「悪かったな!どうせセ
ンスありませんよ〜だ!じゃあ、お前だったらどうするわけ?」
「私?う〜ん、そう
ね〜♪“上等(うえら)金羅都(こんらと)”、とか?」
「………………そんな日本人や
だ………………。」
の、有りそうで有り得ない台詞を聞いたユーリ
は、思い切り目をそらした。
「………………お前は、一体俺に対して、どん
なイメージを持ってるんだ………………?」
ユーリに続いて、コンラートも
目を
そらす。
「何よ?文句あんの?良いと思うんだけどな〜“上等”。“喧嘩上
等”みたいでさ☆」
そう言っては、少しスネたように頬をふくらまし
た。
「そうだな、が“上等”になってくれるなら、改名してやっ
ても良いけど?」
「………………コンラートの嫁だけにはなりたくないなぁ。」
「(………………自分で考えたクセに)じゃあ、グウェンダルやヴォルフラムのも考えてく
ださいよ?」
さり気ないプロポーズを、あっさりスルーされてしまったコン
ラートは、気を取り直して話題を変えた。
「“愚炎堕流”、とか?」
「………………ユーリ、本当にそういうの好きね………………?」
「こういうのしか
思いつかないんだから、仕方ないだろ〜!じゃあ、お前、ヴォルフラム考えろよ?」
「えっとね〜「母留父裸夢、とかどうですか?」
横からコンラートが、口を
挟んだ。
『………………………………。』
「………………何で
二人とも黙るん
ですか?」
「………………あんたは、一体自分の弟を何だと思ってんのよ!!(汗)」
「あと、兄死泣(アニシナ)とか、どうですか?」
日本語を、よくわかっ
ていないからこそ出来るコンラートの荒業に、とユーリは顔を見合わせて苦笑す
る。
「もしかしなくても“兄”ってのはグウェン………………よね?」
「何だか的を射てるような、射てないような………………。」
そんな二人の
様子は全く気にせずに、のってきたコンラートは楽しそうに続ける。
「そう
だよ、。よく考えたら、グウェンダルは“不穏母留手留(フォンヴォルテール?)”
だし、
ヴォルフラムは“不穏美麗父恵留吐(フォンビーレフェルト?)”だ。それだったら
“上等”が一番良いと思わないか?」
「いやいやいやいや素でポイン
トズレてるから!!てゆか別にそれにこだわらなくても、
普通に“ウェラー=”で
良いじゃない!?」
「じゃあ、なって?」
「なって?
じゃな〜い!!」
「………………あの〜、お二人さん?いつまで夫婦漫才して
るつもり?」
ユーリが少し申し訳なさそうに間に割り込む。
「そうよ!!よくよく考えたら“渋谷”が一番普通じゃない!!」
ナマ
エは、良いことを思いついたと言わんばかりに、嬉しそうにはしゃぐ。
「は!?ちょっと待てって!!まで観点ズレてるよ!?別に無理矢理日
本名にする必要は………………
って、睨むなよコンラート(汗)」
「別に睨んでなんて
いませんよ?羨ましいなこん畜生!!と思って見ているだけですよ☆」
「(
そういうのを睨んでる、っつ〜んだよ………………)もう、いっそのこと、コンラッドが
婿入りして“金羅都”になれば?」
ユーリは、ため息をつきながら、軽
い冗談のつもりで言ったのだ………………が。
「………………そ
れ、良いわね。」
「は!?」
は
、盲点だったと、頭をぺちっと叩いた。
「俺はどっちでもかまわないよ?ナ
マエの好きなように☆」
「はい!?いや、普通に冗談だってば!!本気に
するなよ!!てゆかコンラート!!
お前には男のプライドってものはないのか!?
だって“マスオさん”だぜ!?」
「ユーリ、男というのは妥協しなければならない生
き物なんですよ。プライドなんて、捨ててなんぼです。
そうしないと、本当に大切
なものは、逃げて行っちゃいますよ?」
「いやいや、そんな風に諭されても!!(汗)
何だこのボケボケカップルは!?」
わけのわからなくなってきたユーリは頭
を抱えた。
「ちょっと待ってよユーリ!!今の話からいくと、私が“サザエ
さん”だってこと!?」
「今更そこなの!?反応遅いから!!」
「じゃあユーリ
は、タラちゃん?………………どっちかというとカツオな気もするけど………………。」
「悪かったな!!ど〜せカツオだよ!!って!!何で俺が、ボケ二人に一
生
懸命一人でツッコんでんだ〜?」
自称“眞魔国でのユーリの親(保護者)”
な二人は、地球でのユーリの親にも負けず劣らずの、おとぼけコンビだというはなし☆
ー俺、もう、タラでもカツオでもノリスケでも、何でもいいよ………ー
[
あとがき]
アンケリク「思いっきりはじけるようなギャグ、コンラートと夫婦漫才、かるくラブ」でした☆
リクして下さった猫月様、ありがとうござい
ました!!い、いかがでしょう?(汗)
夫婦漫才………………というより、ヒロイン&
コンラートがボケで、ユーリがツッコみになってしまってすいません(汗)
甘くもあま
りないですね(;・д・)
こんな駄文ですが、気に入っていただけると嬉しいです!!