ミルクティを飲む度に思い出す。
あ
なたと過ごした、あの遠い冬の日を………………
「有利!!ほら!!起きなさいって
ば!!」
「ん〜?あ〜?は〜ぁ」
「人がせっかく教えてあげてるんだから、真面
目に聞きなさいよね!?」
俺、渋谷有利は、中間テストの英語で赤点をとっ
てしまったために同じクラスのに、
期末テストの勉強を教えてもらってい
た。
「って、発音めちゃめちゃ綺麗だよなぁ〜?もしかして帰国子女っ
てやつ?」
「う〜ん………………まぁ、そうなるのかしらね。昔ちょっとの間だけア
メリカに住んでたのよ。
だから必要に迫られてね。」
「マジで!?俺も生まれ
はアメリカなんだけど何せ赤ん坊だったからさ〜。
帰国子女なんて名ばかりだよ(
汗)」
そう言うと有利は大きく伸びをした。
「この部屋、暖房効きすぎて乾燥してるよな〜。何か喉乾いてきた。」
「まぁたそうやって話をそらして、勉強から逃げようとするんだから!!」
は手に持っていたノートを丸めて、有利の頭をこづいた。
「いっっ
てぇ〜!!」
「自業自得よ!!………………まぁ、でも確かに喉は乾くわ
ね。」
頭を押さえて口を尖らす有利の手元に、ミルクティの缶が差し出され
た。
「飲みかけで良いんなら、どうぞ☆甘いの平気だったよね?」
「え?いいの?サンキュ☆」
有利はありがたく、差し出された缶に口をつけ
た。
「間接キス」
「ぶ〜っ!!!!!!!!!!」
がぼそりと呟いた言葉に、有利は口に含んだミルクティを盛大に吹き出
してしまった。
「なななななななななな!?!?!?!?!?」
「何よ、そんな吹き出す程甘かった?」
「あ、甘いよ!!」
真っ赤な顔をして慌てて口をぬぐう。
「お、俺、べたべたす
るから手ぇ洗ってくる!!」
そう言うと有利は、ドタバタと部屋から
出て行ってしまった。
「………………まさ
か、あそこまで動揺するなんて思わないじゃない。」
有利の部屋に一人残さ
れたもまた、顔を真っ赤にして口元を押さえていた。
そして、一方の有利はというと………………
「あ、甘すぎるっつ〜の!!」
一向にさめやらぬ自分の頬を両手で押さえて、必死に熱を冷ますのでありま
した………………☆
ー
心を溶かす程に甘いのは、ミルクティ?それとも………………ー
[
あとがき]
みじかすぎるっつ〜の!!(汗)
いかがでしたでしょうか?
久々のスタツア前イン地球です。
本当に短いです………………ね。(遠い目)
少しでも楽しんでいただけたら幸せです(●´∀`●)