ミルクティを飲む度に思い出す。
あ なたと過ごした、あの遠い冬の日を………………











 8 ジュース〜甘い誘惑〜











「有利!!ほら!!起きなさいって ば!!」
「ん〜?あ〜?は〜ぁ」
「人がせっかく教えてあげてるんだから、真面 目に聞きなさいよね!?」


俺、渋谷有利は、中間テストの英語で赤点をとっ てしまったために同じクラスのに、
期末テストの勉強を教えてもらってい た。


って、発音めちゃめちゃ綺麗だよなぁ〜?もしかして帰国子女っ てやつ?」
「う〜ん………………まぁ、そうなるのかしらね。昔ちょっとの間だけア メリカに住んでたのよ。
 だから必要に迫られてね。」
「マジで!?俺も生まれ はアメリカなんだけど何せ赤ん坊だったからさ〜。
 帰国子女なんて名ばかりだよ( 汗)」


そう言うと有利は大きく伸びをした。


「この部屋、暖房効きすぎて乾燥してるよな〜。何か喉乾いてきた。」
「まぁたそうやって話をそらして、勉強から逃げようとするんだから!!」


は手に持っていたノートを丸めて、有利の頭をこづいた。


いっっ てぇ〜!!
「自業自得よ!!………………まぁ、でも確かに喉は乾くわ ね。」


頭を押さえて口を尖らす有利の手元に、ミルクティの缶が差し出され た。


「飲みかけで良いんなら、どうぞ☆甘いの平気だったよね?」
「え?いいの?サンキュ☆」


有利はありがたく、差し出された缶に口をつけ た。


「間接キス」
ぶ〜っ!!!!!!!!!!


がぼそりと呟いた言葉に、有利は口に含んだミルクティを盛大に吹き出 してしまった。


なななななななななな!?!?!?!?!?
「何よ、そんな吹き出す程甘かった?」
あ、甘いよ!!


真っ赤な顔をして慌てて口をぬぐう。


お、俺、べたべたす るから手ぇ洗ってくる!!


そう言うと有利は、ドタバタと部屋から 出て行ってしまった。









「………………まさ か、あそこまで動揺するなんて思わないじゃない。」


有利の部屋に一人残さ れたもまた、顔を真っ赤にして口元を押さえていた。









そして、一方の有利はというと………………









あ、甘すぎるっつ〜の!!


一向にさめやらぬ自分の頬を両手で押さえて、必死に熱を冷ますのでありま した………………☆



















ー 心を溶かす程に甘いのは、ミルクティ?それとも………………ー



















[ あとがき]
みじかすぎるっつ〜の!!(汗)
いかがでしたでしょうか?
久々のスタツア前イン地球です。
本当に短いです………………ね。(遠い目)
少しでも楽しんでいただけたら幸せです(●´∀`●)