「ぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?」
………………………………??
ユーリの叫び声で目が覚めた私の目
に、
最初に写ったものは………………………………
ユーリ(♂)に覆い被さるグウェンダル(♂)の姿でした。
「普通、
ぴっちぴちギャルの私が横にいるっていうのに、
男のユーリに手ぇ出す!?
可愛けりゃ男も女も関係ないわけ!?」
「な!?何を馬鹿なことを
言っている!?誤解だ!!」
「誤解も六階も七階もな〜い!!」
「落ち着けって!!(汗)グウェンダルにバンドウ君(エイジ君?)をあげてた
だけだってば!!」
ユーリは、慌ててを取り押さえる。
「バンドウエイジ
?………………あぁ、イルカの?
………………ほら、もうすぐ夜が明けるから早く
準備して。」
グウェンダルの手に光るバンドウ君を見て納得したのか、
は何事もなかったかの様に大あくびをした。
「謝罪はなしか!!」
「疑わしきは有罪よ!!ほら、行くわよ!!」
はグ
ウェンダルの抗議を軽くシカトして、自分はさっさと歩き出した。
「………………その場合普通は無罪だって………………(汗)」
「(………………のや
つ、何だか段々アニシナに似てきてないか………………?)」
こうして魔王
陛下御一行は、一路首都を目指し、再び行動を開始したのでありました☆
「当初はコンラート達と合流するつもりだったのだがな………………
こうなってし
まっては仕方あるまい。
とりあえずこの鎖を外さない事には、まともな旅が出来な
いからな。
教会で法力を使
える僧を捕まえて、外させるしかない。」
グウェンダルのその言葉に従って
教会を探し出した3人は、
目の前にそびえる大きな扉に悪戦苦闘していた。
「扉に鍵が掛かってて、開きそうにないぞ?どうす………………
って!?おいおい!!(焦)」
ユーリが皆を言い終わるまでに、
とグウェンダルは息の揃った蹴りを扉に喰らわせていた。
「………………け、結婚式!?」
3人が勢い良く飛び込んだ部屋の中では、
厳粛な様子で結婚式が行われていた。
「………………出直した方が良さ
そうね。」
「どうやらそのようだな。」
そう言って三人が背を向けよう
とした瞬間、引き留めるように大きな声が響いた。
「ちょうどよかった!そ
れでは人生の先輩である愛し合う番のお二人に、祝福の言葉を頂戴いたしましょう。」
「「「愛しあう番ぃ!?」」」
互いに顔を見合わせ
たまま硬直
するとグウェンダル、
そして自分はあくまで関係ない振りを通そうとするユー
リを後目に、
司会進行をしていた男が、駆け足で近づいて来る。
そして、そ
の男からの手にマイクが渡された。
「え?わ、私!?え〜っと、それ
じゃぁ〜結婚生活に欠かせないものに〜
三つの袋というものがありまして〜」
「お!!結婚式の
お約束!!」
緊張しながらマイクを握るをからかって、ユーリが
横からちゃちゃを入れる。
「まず、ゴミ袋〜それに、ゴム手袋〜そして最後
はタワシ〜と、
この三つは〜いずれも掃除に役立つ〜といった所から〜」
「タワ
シは“袋”ついてねぇよ!!(汗)」
「あ、そっか!!後ひとつ何だっけ?ポリ袋?
エチケット袋?」
「てゆか他のふたつも間違ってる気が………………」
「と
もかく!!」
開き直ったは、突然声を大きく張って喋りだ
した。
「大切なのは、自分に決して嘘をつかないこと。」
そう。
私が私に嘘をつかなかったように。
「自分の本当の想いから、目を逸らさないこ
と。」
『、これだけは忘れないで。君は俺が必ず守るから…。』
私は目を逸らしてしまった。
手を離して
しまった。
本当に、本当に大切だったのに………………
叶わぬ恋と諦めて、本当
のキモチを手放した。
「そして………………自分の“幸せ”が、沢山の
人たちの
“不幸”で成り立っていることを、決して忘れないで。」
『………………幸せになってね………………』
忘れない。
忘れないよ。
忘
れられないよ。
あなたの命を。
あなたの想いを。
あなたの優しさを………………
「私からは以上で「………………そうよ
ね」」
花嫁は俯き加減に
の話を聞いていたかと思うと、突然顔を挙げた。
「そうよね!!
ありがとう!!あなたのお陰で決心がついたわ。
私、やっぱり自分の気持ちに嘘は
つけない!!」
思い詰めた表情でそう叫んだ花嫁は、
ブーケを投げ捨て
てたちの方に駆け寄ってきた。
「私も一緒に連れてって?」
「「「は???」」」
花嫁の突然の申し出に、3人は開いた口が塞がらな
い。
「は、花嫁がさらわれたぞ!!」
「大変だ!!捕ま
えろ〜!!」
「ちょ、ちょ、ちょ!?だ〜っ、もう!!とりあえず逃
げるわよ!!」
のかけ声を合図に、4人は一斉に走り出す。
「“さらう”と“連れていく”は大違いだって〜(泣)」
ユー
リのそんな叫び声だけが、むなしく教会にに響いていた………………
ー
嘘は真実を隠す、嘘は真実の想いも隠すー
[
あとがき]
ありえない位久しぶりの本編更新です(汗)
本当にお待たせしました
m(_ _)m
何だかずっとお題の方でギャグばっか書いてたせいか、
気づけばギャグ
に………………(死)
前半と後半が明らかにノリが違いますね(;´Д`)
波に乗っ
て、このまま本編更新出来たらいいのになぁ……………(願望)
とりあえず、早く大
脱走を終えれる様に頑張ります(^_^;)